外面だけは立派。子供に優しくない母親

「人に優しくできない」は毒親育ちが原因だった！

私は母から、優しい言葉をかけてもらったことがありません。 ...

私にはトラウマとなって今でも鮮明に覚えている出来事があります。小学生の頃、両親と祖父母の家に泊まりに行きました。ある時、祖母がテーブルの角に足をぶつけ怪我をしました。祖母の足からはダラダラと血が流れていました。

「おふくろ大丈夫か？」父が駆け寄りました。
「お義母さん、大丈夫ですか？」母も駆け寄りました。

おばあちゃん痛そうだな、と思ったけれど、私は何か言うことも、祖母の側へ行くこともしませんでした。その場で母にひどく叱られました。「おばあちゃん大丈夫、とかなんとか言いなさい！！」。涙目で「おばあちゃん、大丈夫？」と言ったものの、それは棒読みでした。「いくら勉強ができたって、こういうことがちゃんと言えない子はダメな子よ！！」。

母からダメな子だと言われたこと。それをみんなの前で言われたこと。何より、何を叱られているのか、さっぱりわからなかったこと。私には、ショックな出来事として、深く深く心に刻み付けられました。

あのときのことを振り返って今、思います。私はああいう場面で、何と言えばいいのかを知らない子供だったのではないか。なぜなら私は、母から「大丈夫？」と言ってもらったことがないのです。だから「大丈夫？」の意味も使い方も知らなかったのではないか・・。 [...]

先頭へ戻る